COM版BlatJ Version 1.14 (x86)


ソフトウェアの更新日付: 2005年4月15日


ソフトウェアの著作権表記: (Public Domain)


 ここは、COM版BlatJ Version 1.14 (x86)に関する情報を提供するページです。COM版BlatJ Version 1.14 (x86)は、 株式会社ピーデー の川俣 晶 (autumn@piedey.co.jp)が開発し、パブリック ドメイン ソフトウェアとして公開しているソフトウェアです。


概要

 COM版BlatJは、Windows NT環境で実行できる、電子メール送信ソフトウェアBlatJを、COM経由で使用できるよう、改変したものです。

 主な機能は、BlatJに準じます。

 BlatJについては、 http://www.piedey.co.jp/blatj/ を参照願います。

 実行にあたっては、Windows NT、COMコンポーネントを呼び出し可能なコンテナアプリ、および、利用可能なSMTPサーバーが必要です。tconv( http://www.piedey.co.jp/softs/tconv.html ) 0.8以上に含まれるtconvlib.dllが必要です。

動作環境

Windows NT 4.0/2000/XP

使用方法

 コマンドラインからregsvr32 comblat.dllリターンと打って、登録して下さい。

リファレンス:

***プロパティ***

To 文字型

 メールの送り先アドレスを設定します。カンマ区切りで列挙できます。

Cc 文字型

 メールのCC送り先アドレスを設定します。カンマ区切りで列挙できます。

Bcc 文字型

 メールのBCC送り先アドレスを設定します。カンマ区切りで列挙できます。

Subject 文字型

 メールのSubjectを指定します。日本語を使用できます。

From 文字型

 メールの送り主のアドレスを指定します。レジストリに設定された値が、デフォルトで入ります。

Server 文字型

 SMTPサーバのホスト名を指定します。レジストリに設定された値が、デフォルトで入ります。

Impersonate 文字型

 他人名義で送信するとき、真の送信者アドレスを指定します。通常は、Fromと同じ値を入れて使用します。Fromと、Impersonateが異なるとき、メール送信時に、Sender:とReply-Toフィールドが追加され、そこには、Impersonateの値が入ります。

Body 文字型

 電子メール本文です。改行は、CRLFとして下さい。ISO-2022-JPとして送信されます。

IsError BOOL型

 エラーが発生したらTrueになります。明示的にクリアしない限りTrueのままなので、注意願います。

ErrorMessage 文字型

 エラーが発生した場合のエラーメッセージを保持します。メッセージは、順次追加されていきます。明示的にクリアしない限り文字列は残りますので、注意願います。

FileName 文字型

 ファイルを電子メール送信するときに、そのファイル名を指定します。FileNameプロパティが指定されていると、Bodyプロパティの内容は無視されます。

base64 BOOL型

 送信本文をBASE64エンコードで送信するときにはTRUEを指定します。

uuencode BOOL型

 送信本文をuuencodeエンコードで送信するときにはTRUEを指定します。

 バイナリーファイルを送信する場合は、base64かuuencodeのいずれかを指定する必要があります。ただし、両方同時に設定することはできません。

HostNameWanted 文字型

 SMTPのHELOコマンドで渡す自ホスト名を、標準的なホスト名ではなく、特別な名前を指定する場合に使用します。

Log 文字型

 どのような通信処理を行ったかの結果を保持します。

 通常は参照する必要はありませんが、うまく送信できないときなどは、このプロパティの内容を表示させて、トラブルの原因究明に役立てて下さい。

 なお、明示的にクリアしない限り、内容はいつまでも残り、順次追加されていきます。一つのインスタンスで複数のメールを送信する場合は、内容が増加しすぎないように、時々クリアするようにして下さい。

ExtraHeader 文字型

 送信する電子メールに追加する任意のヘッダーを記述する。

 他の機能で付加されるヘッダーを置き換えることはできない。常に追加となる。

 書式は、ヘッダーの1行をそのまま記述する。

 たとえば、

comblat.ExtraHeader = "Errors-To: hoge@piedey.co.jp"

 のように記述する。複数の行に渡るときには、以下のように改行(CRLF)を挟む。

comblat.ExtraHeader = "Errors-To: hoge@piedey.co.jp" & chr(&h0d) & chr(&h0a) & "X-Comment: This is a comment."

 ヘッダーの処理領域のサイズは、合計で16384バイトしかないので、他のヘッダーをあわせて、これより多くのヘッダーを追加することはできない。

Port 文字型

 SMTPサーバのポート番号を指定する。整数型ではなく文字型になっているのは、数字による指定の他、ウェルノウンポートは文字列で指定できるため。(例25のかわりにsmtpでも指定できる)

Profile 文字型

 プロファイルを指定する。Profileプロパティに値を代入すると、そのプロファイルの内容に従ってServerなどのプロパティの値がプロファイルの内容に従って書き変わる。

 なお、プロファイルの編集機能はcomblatには持たせていないので、BlatJを使用して管理する。

Orginization 文字型

 Organization:ヘッダーに付ける文字列を指定する。空文字列ならヘッダーは付かない。

Try 整数型

 エラー時に送信を繰り返す回数を指定する。デフォルトは1。

***メソッド***

Install SMTPサーバ名, 送信者アドレス

 レジストリにデフォルトの値を設定します。

 実行後、IsErrorプロパティでエラーをチェックできます。

Send

 設定されたプロパティの内容に従って、電子メールを送信します。

 実行後、IsErrorプロパティでエラーをチェックできます。

AddAttach ファイル名, バイナリーフラグ

 アタッチするファイルを指定する。ファイル名は文字型でファイル名を。バイナリーフラグはバイナリーファイルとしてアタッチする場合はTrue。テキストファイルとしてアタッチするならFalseを指定する。

 1オブジェクトに対して、AddAttachメソッドは64回まで呼び出せる。つまり、64個までのファイルをアタッチできる。

ClearAttach

 AddAttachメソッドで指定したアタッチファイルのリストをクリアする。

配布規則

 改変元のソフトウェアはパブリックドメインですので、それに準じた扱いとします。株式会社ピーデーおよび、川俣 晶は、改変部分の著作権等の権利は主張しません。自由に配布して使って下さい。

連絡先

COM版BlatJ Version 1.14 (x86)に関するお問い合わせはautumn@piedey.co.jpへお願いします。

本ソフトウェアは、 NT-Toolsメーリングリスト にてサポートを行っています。質問などは、なるべくこちらのメーリングリストにお寄せ下さい。

ダウンロード

COM版BlatJ Version 1.14 (x86)をダウンロードする。

変更履歴

日付 Ver. 説明
2005年4月15日 ***1.14 (x86)***

 レジストリのハンドルを閉じていない問題を解消 (一種のメモリリーク対策)。

2004年9月17日 ***1.13 (x86)***

 BlatJ 1.8.2+J2.7 (x86)の修正を反映

2004年9月8日 ***1.12 (x86)***

 Logプロパティに、SMTPサーバから返送された内容が含まれなかった問題を解消。

2004年9月7日 ***1.11 (x86)***

 Logプロパティが機能していなかったのを修復。ログの1行が1024バイトを超える場合は切りつめられます。

2004年3月22日 ***1.10 (x86)***

 添付ファイル名の2バイト文字の2バイト目に0x5cが含まれていると正常に動作しない問題を解消

2003年7月25日 ***1.9 (x86)***

 送信先が多いと送信中に落ちてしまう問題を解消。(修正方法は秀まるおさんの提供。感謝)

2002年5月6日 ***1.8 (x86)***

 Blat1.82b+J2.4をベースにソースを入れ替え。(J2.2→2.4間のバグ反映)

2001年7月25日 ***1.7 (x86)***

 Blat1.82b+J2.2をベースにソースを入れ替え。(J2.1→2.2間のバグ反映)

2000年10月6日 ***1.6 (x86)***

 Blat1.82b+J2.1をベースにソースを入れ替え。(基本的に、J2.0→2.1間のバグ反映)

2000年5月14日 ***1.5 (x86)***

 Blat1.82b+J2.0をベースにソースを入れ替え。(基本的に、J1.0→2.0間のバグ反映)

1999年5月16日 ***1.4 (x86)***

 Blat1.82+J1.0をベースにソースを入れ替え。追加機能に対応する以下のメソッド、プロパティを増設。

AddAttach

ClearAttach

Port

Profile

Orginization

Try

1999年2月5日 ***1.3 (x86)***

 ExtraHeaderプロパティの新設。

1998年11月24日 ***1.2 (x86)***

 Blat 1.7+J1.0のソースコードを移植。追加機能委対応するプロパティを増設。

1998年1月14日 ***1.1 (x86)***

Blat15ij3での変更内容を、こちらにも反映。

1998年1月11日 ***1.0 (x86)***

最初の版


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このドキュメントは2011年11月20日 17:32:37に、OSDMシステムにより自動生成されました。


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