あなたの知らない宇宙戦艦ヤマトのヒットと没落の背景の泥沼
概要 §
ロマンナイバム・シリーズは、宇宙戦艦ヤマトおよびそれに関係ある問題についての研究のまとめを書いた一連の書籍である。
ロマンナイバムとは、宇宙戦艦ヤマト関連書籍の口火を切った徳間書店のロマンアルバム宇宙戦艦ヤマトのもじりである。このシリーズにロマンはないので、ロマンナイバムとした。
そう、このシリーズにロマンはないのである。夢もロマンも冒険心も明日への希望もない。愛もない。派手な戦闘もない。勇壮なヤマトも称えない。
1970年代後半に社会現象化した宇宙戦艦ヤマトブームとその背景についての研究があるだけである。
だが、そこにこそ、人類の想像を絶する驚異の物語が潜んでいたのである。
従って、ロマンナイバム・シリーズは全てノンフィクションであり、歴史の解説ないし、調査結果、考察を扱っている。宇宙戦艦ヤマトではなく軸足が西崎義展氏あるいはオフィス・アカデミー、宇宙戦艦ヤマトを巡る著作権などにある本も含まれる。それらも含めてロマンナイバム・シリーズである。
既刊 §
あなたの知らない宇宙戦艦ヤマトのヒットと没落の背景の泥沼
宇宙戦艦ヤマトの背景にある諸文化を解説する。ミリタリー趣味やSFについての背景が存在するのも事実だが、それだけでなく戦前の日本海軍や戦前の子供達に普及したミリタリー趣味などの問題も取り上げる。改訂時に奇跡の復活を遂げたヤマト2199がいかにして没落していったのかの話も最後に追加されている。
【宇宙戦艦ヤマトとその時代】の改題、改訂版である。このタイトルでは全く読まれないので、【あなたの知らない……泥沼】と改題している。
あなたの知らない宇宙戦艦ヤマトの秘密・なぜ西崎義展は裁判で勝てたのか・なぜ松本零士は権利を主張できるのか
脱税事件を起こしたのは実はオフィスアカデミーではない。また、1977年の宇宙戦艦ヤマト劇場版を製作したのもオフィスアカデミーではない。宇宙戦艦ヤマトの名前が最初に出現する雑誌は、テレビランド 1974年10月号ではない。もっと先にその名を印刷した雑誌が存在した。宇宙戦艦ヤマトというタイトルが決まったタイミングは2回あるという仮説も書かれている。
宇宙戦艦ヤマト・書籍・映像・音楽・楽譜一覧1974-2020: 集計データの分析
国会図書館の情報で検索可能な書籍、レコードなどのヤマト商品を網羅する全711点の一覧を作成し、著者、発行者別に分類した。おそらく、かなりのマニアでも、ヤマトブーム時代の雨後の竹の子のように大量に出た商品には知らないものがあるだろうし、誰も注目していない時代に散発的に出た商品にも気付かれていないものが多いだろう。
宇宙戦艦ヤマト・イズ・デッド
捏造された70年代の歴史が横行しているという問題意識から、アニメの歴史、オタクの歴史を掘り起こし、俗説を排した宇宙戦艦ヤマトの実像を探り、宇宙戦艦ヤマトは本当にオタク文化の始祖なのか?という問題意識に至る。
14冊のロマンアルバムが語る・あなたの知らないロマンアルバム宇宙戦艦ヤマトの真実
大人向けアニメムックの始祖であるロマンアルバム宇宙戦艦ヤマトを14冊集め、増刷されるごとにどこが変更され、どこが変更されていないのかを全て明らかにした。その結果、誰もが差し替わっていて当然と思う日付入りのページが一切変わっておらず、「えっ? ここが?」と思う箇所が変化していることが分かった。
あなたの知らない宇宙戦艦ヤマト著作権表記の真実 ~70年代の知られざる泥沼~ 【増補改訂版】
宇宙戦艦ヤマト商品に付加されている著作権表記を集めて整理分類した。その結果、西崎松本戦争が勃発するはるか以前、宇宙戦艦ヤマトという作品の最初から著作権表記は一貫しておらず、グチャグチャであることが分かった。何がどうグチャグチャなのか、実例を並べて全て解説する。
ヤマト以前の西崎義展: 僕らの西崎さんはヤマトなんかなくても顔と名前が週刊誌に載ってます!
宇宙戦艦ヤマトのヒットによって名前が知られる前から実は西崎義展は週刊誌に登場していた。どのような雑誌にどのような名目で載っていたのかを調査した。その結果、音楽スタジオに勤務する無名時代の西崎義展の名前を発見することもできた。なお、本書の原稿のファイル名は【ヤマト以前】からBeforeYamatoとなっていたが、これはBe Forever Yamatoのもじりである。