概要 §
Altair8800を始め、アメリカの初期のマイコンはテレタイプ接続が前提だった。
だが、アメリカにもテレタイプを買えない貧乏人はいた。
彼らを救済するためにDon Lancasterが考案したのがテレビを出力媒体とするTV Typewriterだ。やがて、それはシリアル回線を経由せずにバスに直結するようになり、ビデオRAMに変化した。
筆者は、ビデオRAMと、それを構成するための不可避のパーツであるキャラクター・ジェネレータROMの初製品は何かを探ってみた。
はじめに
本書の目的・VRAM製品はじめて物語
初めてのVRAM・TV DAZZLER
見出されたCG ROM・Motorola MCM657X
TV Typewriterという大きな罠・それは今回の対象ではないが……
もう1つのCG ROM製品・Signetics 2513
初めてのCG ROM付きVRAM・MATROX ALT-2480
初めてのCG ROM付き国産VRAM・TVD-02
Sol-20のキャラクター・ジェネレータはどれか?
その他のS-100バスのVRAM製品
御三家のCG ROMの型番・千差万別の解決策
初めてのPCG・ZX80の破天荒の始まり
Signetics 2513の天下と没落・それはなぜ忌避されたのか?
あとがき
参考文献