最終更新: Fri Jun 10 15:53:02 2016
ここでは、りすと亭の利用に関する各種補足情報を提供いたします。リスト板管理者向け・りすと亭簡単設定ガイドもご参照下さい。
世の中には、適切なInternet標準に準拠しない電子メールを送信する電子メールソフトが存在します。たいへん多くの種類の電子メールソフトが存在することから、これらのすべてに個別対応することは事実上不可能です。また、個別対応そのものが不可能なほど、誤った電子メールを送信するソフトウェアも存在します。以上の理由から、りすと亭は、適切なInternet標準に準拠した電子メールを処理するところまでを保証し、それから外れた電子メールに対しては、サポートを行わないものとさせていただきます。そのような電子メールを送信するソフトをお使いの場合には、弊社ではなく、その電子メールソフトのサポート窓口にご相談下さい。
トラブルを起こす、起こさないというのは、運用方法やソフトウェアのバージョンにも依存するので、一概にこれとは言えません。
最近ではトラブルを起こすソフトは減っていますので、ある程度メジャーなソフトを使っていれば、だいたい問題なく利用できると思われます。以下は過去にラブルを起こした実績が比較的多いソフトのリストです。最近ではほとんどトラブルの事例を見ていませんので、これらのソフトでも、最近のバージョンを使っていれば問題ないものと思われます。
特に重大な問題が起きていない電子メールソフトとしては以下のようなものがあります。このリストはごく一部を紹介するもので、これらの利用を特に推奨したり、動作を保証するものではありません。このリストにないソフトウェアで正常に利用可能なものも多数あります。
りすと亭のデフォルト設定では、メンバー登録した電子メールアドレス以外から送信された電子メールは、投稿する権限が無いと見なします。このような電子メールが返信された場合は、登録したアドレスと自分が送信するアドレスが正確に一致しているかどうかを確認してください。受信するアドレスと送信するアドレスが一致していなくても電子メールソフトは動作することが多いので、送信と受信が正常できているからといって、同じアドレスとは限らないことにご注意下さい。
受け取りは一つのアドレスで良いが、送信は複数のアドレスから行いたい場合は、2個目以降のアドレスを、メール配送しない設定で登録してください。これで、配送されないが投稿できるアドレスが得られます。
まず、スタートメニューに登録されたはじめにお読み下さいを開き、この中のセットアップ方法をお読み下さい。
りすと亭は、Internet標準に適合したSMTPサーバ、POP3サーバであれば使用できます。特定のソフトを推奨することはしていません。
弊社内では、SMTPサーバとしてはpostfix。POPサーバとしてはqpopperを使用しています。電子メールサーバのOSとしては、FreeBSDを使用しています。
以下のリストにあるソフトウェアは、Internet標準であるRFC(Request For Comments)に沿った適切な動作をせず、トラブルを起こした実績のあるものです。そのため、利用は推奨いたしません。また、これらを使ってトラブルが発生した場合でもサポートはいたしかねます。一般的に、グループウェアはグループウェアというジャンルのソフトウェアであって、それが持つInternet電子メール機能はオマケ程度のものだと考えるのが適切だと思われます。本格的なInternet電子メールの利用には、それ専用ソフトをお使い下さい。
できます。その場合は以下の点に注意して行ってください。
書き込み権限の設定は、メンバーごとに書き込み権限を設定する場合にしか参照されません。つまり、メンバーごとに書き込み権限を設定しない場合は、Falseでも書き込めます。これをTrueに変更することは、ML管理者にしかできません。
基本的にはできません。
どうしてもやる場合は、すべてのアドレスに書き込み権限があると見なすオプションを設定し、メーリングリストのアドレスを書き込み可能なアドレスとして親MLに登録しないで運用して下さい。
りすと亭は、通常書き込み権限の有無を受信メールのFrom:を調べることで判定します。他のMLから送信されたメールの場合、From:はそれを書いた者のアドレスが含まれています。従って、通常の状態でりすと亭でそれらのメールを再配送しようと思った場合、親MLと全く同じメンバーリストを持ち続ける必用があります。これは現実的には難しいと思います。もし書き込み権限のないFromからのメールが来た場合、fmlなどが親MLであれば、Reply-Toが存在するので、そのアドレスにエラーメールを返送します。この場合、Reply-Toはメーリングリストのアドレスですので、りすと亭側のアドレスに親MLへの書き込み権限があれば、全員に再配送される結果になります。これは大変に迷惑な行為です。
書き込み権限の問題は、すべてのアドレスに書き込み権限があると見なす設定で運用すれば回避できます。
しかし、エラーメールは、機種異存文字などが含まれた場合にも返送されます。ですので、万一それが返送されても配送されないよう、親MLには、子MLのアドレスを登録するべきではありません。ちなみに、メールの受信は、何かのアドレスを中継させるなどして、直接子MLのアドレスで受けないようにする必用があります。
以上のような処置を行っても、どこでどのような問題が生じるか分かりません。従って、システムの動作をすべて把握した上で運用する場合を除き、他のMLの再配送にはりすと亭を使わない、ということをお願いします。
どうしても再配送したい場合は、SMTPサーバにあるメール転送機能等を使うようにして下さい。
なお、再配送を認めていないMLもありますのでご注意下さい。その場合は、技術的に可能でも、再配送することはできません。
製品の公式のサポート期間は、次のメジャー バージョンアップまでとします。メジャー バージョンアップとは、バージョン番号の最初の桁の数が変わるバージョンアップとします。たとえば、りすと亭バージョン3.XXから4.XXへのバージョンアップのようなものを言います。これを書いている現在 (2003年7月27日) でいうと、公式サポート対象はバージョン4.XXで、バージョン3.XXはサポート終了となります。
しかしながら、終了後も可能なサポートはいろいろありますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
バージョン4を実行するのに必要な環境が揃っていて、かつ、バージョンアップの手続きを行ってバージョン4のレジスト番号を入手すれば利用できます。
Javaではいくつかの重要な機能が実現できなかったことと、Windows上でのJava実行環境の供給の安定性に不安があったため、Javaは中止する方向で検討していました。また、実際の利用者側も圧倒的にWindows版の利用者が大多数でしたので、Javaの特定OSに依存しない特徴も意味を持たないことからも、あえてJavaを使い続ける理由がありませんでした。以上の理由により、脱Javaを決断しました。その後、.NET Frameworkがマイクロソフトからリリースされたことで、バージョン4の開発がスタートすることができました。
りすと亭はオープンソースではありません。無料ではありませんし、ソースコードもソースコードライセンス購入者にしか渡していません。りすと亭は、代価に見合った価値を提供するというビジネスとして開発、販売されたものです。そのようなビジネスは現時点では普通のことであり、特に問題はないものと考えます。
また、コスト的な観点から見た場合、オープンソースのソフトをインストールして運用するコストと比較して、りすと亭をインストールして運用する方が、トータルコストとして安くあがる、と考えています。
オープンソースであることを希望される場合は、りすと亭ではなく、オープンソースのソフトの中からお探し下さい。
りすと亭は、主にビジネスで利用されることを想定して開発されているもので、マニアの方々が喜んで頂くことは想定しておりません。
弊社の製品命名規則は、機能を示す言葉(Internet用ならひらがな表記)+「亭」となっています。最初にメーリングリスト配信ソフトとして開発されたので、そのまま当てはめると、「めーりんぐりすと亭」となります。しかし、それはちょっと長いので、短くしようと考えました。その際、「めーりんぐ亭」では、電子メールを扱う雰囲気は出るものの、メーリングリストを連想させる名前ではありません。ですので、メーリングリストのリストを取って、「りすと亭」としました。
ちなみに、弊社の他の製品名としては、Internet用としてはWebページ用のアクセスカウンタを実現する「かうんと亭」、電子会議室を実現する「かんふぁ亭」などがありましたが、いずれも商品化はされていません。「かんふぁ亭」の発展形が「りすと亭」になります。余談ですが、Internet用以外としては、機能を示す言葉を漢字で表記した外字エディタ「外字亭」、画像スクリーンセーバー「画廊亭」、シリアルポート共有ソフト「伝網亭」などがあります。いずれも販売終了製品です。
サーバが保存するファイルの中で、特にXMLを使わないことに理由があるもの以外のファイルは全てXML文書として保管しています。メッセージ本体は、既にRFC2822とMIMEという構造の規定があるので、XMLではなくそのフォーマットで保存しています。
一部のXML文書にはRELAX NGで書いたスキーマがあります。単純なものには、スキーマの無いXML文書もあります。このスキーマは特に公開の予定はありません。りすと亭の情報にアクセスするには、りすと亭が生成するXML文書に直接アクセスするのではなく、将来作成予定のりすと亭APIまたはりすと亭Webサービスインターフェース経由でアクセスすることを推奨します。ファイル構造は今後も改良のため変化していく可能性がありますが、APIはある程度互換のために固定する予定です。
testml4へどうぞ。