最終更新: Fri Jun 10 15:53:02 2016
ここでは、りすと亭の設定方法についての解説を行っています。
りすと亭には設定可能な項目が多数あります。そのため、それらを適切に設定することは難しいと感じられるかもしれません。しかし、設定の中の多くのものは、通常の使い方では変更する必要のないものです。これらの設定の中には、特殊な使い方を行うたった一人の利用者のために付け加えられた設定もあります。
ここでは、目的別に変更する必要のある項目を分かりやす説明しています。これを参考に、ぜひ、目的に合った快適な設定を行って、りすと亭をご活用下さい。
なお、ここでは設定を変更する項目名を、「《書き込み権限をメンバーごとに設定する》」というように、《と》で囲んで表記するものとします。具体的な変更手順は、リスト板を設定する手順が知りたいで説明しています。また、チェックボックスにチェックを入れることをTrue、入れないことをFalseと表記しています。これはりすと亭管理画面に表示される表記と同じです。
リスト板を設定する手順は2つあります。1つは、リスト板を作成する時点での初期設定です。これは、主要な項目のみ設定を行うことができますが、サーバ管理者の権限で行われるもので、リスト板管理者の権限では行うことができません。もう1つは、リスト板管理者による設定の変更です。これは、Webブラウザ経由でいつでも行うことができます。
リスト板管理者による設定の変更を行う手順は以下の通りです。
りすと亭は多くのカスタマイズ可能な項目を持っています。しかし、その多くは、ほとんどの場合には変更不用の設定と言えます。しかし、変更不用の項目が多数表示されていると、変更したい項目を探すのが面倒になります。また、あまりに多くの設定項目を見るとやる気が失せる、という管理者もいます。そのため、《管理レベル》というものを導入し、レベルによって表示される設定項目の数を限定するようにしています。
《管理レベル》は、0, 1, 2の3つの数字を選ぶことができます。0の場合は全ての設定可能な項目が表示されます。1の場合は、熟練したリスト板管理者が必要とする主要な項目が表示されます。2の場合は最低限度、リスト板を稼働させるために必要な設定項目のみが表示されます。
リスト板管理に慣れていない場合は2とすることを推奨します。デフォルト値は2となっています。
《管理レベル》は、リスト板を設定する手順が知りたいの手順で変更できます。
電子メールによる情報提供を行う場合に重要なことは、利用者がリスト板宛に返送してきた電子メールを、登録メンバー全員に配送してしまわないことです。これを実現するには、以下の設定を行います。
この他に、一般メンバーは書き込みできないことを示すために、《ウェブブラウザ経由のメッセージ書き込みを禁止》をTrueに設定すると良いでしょう。
もし、誤って一般メンバーが配送されたメールに返信した場合への対処として、以下の2つの設定も行っておくと有効かも知れません。まず、《配信するリスト板からReply-Toを取る》をTrueに設定します。これによって、一般的な電子メールソフトで返信を選んだ場合に、宛先がメーリングリストではなく、送信者の電子メールアドレスになります。また、《書き込み権限がないときに返送するエラー応答メッセージ》を、適切な内容に変更すると良いでしょう。たとえば、この電子メールアドレスは、情報提供専用で受け付けられないことや、適切な問い合わせ先などを記述することができます。また、《管理者にも自動応答メールを転送する》をTrueに設定すると、このようなエラー応答メッセージが送信された場合に、リスト板管理者はそれを知ることができます。
《リスト板の存在をスタートページで公開する》をFalseに設定します。
《メンバーの自動登録 (オンラインサインアップ) の許可》をFalseに設定します。
《管理者による事前メッセージチェック》をTrueに設定し、《事前メッセージチェックはマルチパートのメールに限定》をFalseに設定します。
これにより、投稿されたメッセージがあると、リスト板管理者に電子メールによる通知が行われます。リスト板管理者は、内容をチェック後、管理メニューの「事前チェック待ちメッセージリスト」の機能を使用して、メッセージを受け付けるか、受け付けずに削除するかを決定します。この決定が行われるまで、全てのメッセージは留保されます。
《管理者による事前メッセージチェック》をTrueに設定し、《事前メッセージチェックはマルチパートのメールに限定》をTrueに設定します。
これにより、シングルパートの電子メールは受け付けるとすぐに配送しますが、マルチーパートの電子メールは、リスト板管理者によって受け付けるか、あるいは削除する操作が行われるまで、留保されます。投稿される内容を事前にチェックしたいも参考にして下さい。
誰でも自由にメンバー登録可能とするには、《メンバーの自動登録 (オンラインサインアップ) の許可》をTrueに設定します。
メンバー登録を行っていない場合でもメッセージを投稿可能にする場合には、《すべてのアドレスに書き込み権限があるものと見なす》をTrueに設定します。しかしながら、メンバー登録不用の運用の場合、spamなど意図しない電子メールも受け付けて配送する可能性があるため、投稿される内容を事前にチェックしたいの設定を併用する等の配慮が必要とされます。
《リスト板メンバーにのみメッセージ閲覧を許可》をTrueに設定します。
以下の手順で設定します。
《古くなった各種ログを自動的に削除する》をTrueに設定します。保存するサイズは、《各種ログの保存サイズ》で設定します。デフォルト値は10Mバイトです。削除する対象は、リスト板に属するinbox, cmdinbox, etcoutbox, accesslogのキーワードを含むファイル名のファイルです。それぞれのファイルが、指定サイズの制限を受けます。
古くなったメッセージも自動的に削除する場合は、《古くなったメッセージを自動的に削除する》をTrueに設定します。保存するメッセージ数は、《古くなったメッセージの保存サイズ》で設定します。デフォルト値は200メッセージです。
これらの設定は、使用記憶容量を厳密に制限するものではいことに注意して下さい。古くなった各種ログを自動的に削除する機能の場合、サイズのチェックは配信処理終了後に周期的に行われますので、その間にファイルが指定サイズ以上に膨れあがる場合もあります。また、古くなったメッセージを自動的に削除する機能は、100メッセージ単位で削除が行われ、記憶容量の消費サイズを単位とした削除は行われません。
リスト板管理者の設定としてはありませんが、サーバ管理者の設定として、受け付ける電子メールの上限サイズを指定することができます。サーバ管理者に依頼して、「受け付ける最大電子メールサイズ」の設定を変更することができます。この設定は、デフォルト値で10Mバイトです。この設定は、同じサーバの同じポート番号に属する全てのリスト板に適用されます。
《Web経由でアクセスされるホスト名》に、使用したいドメイン名またはホスト名を設定します。これを設定すると、Webブラウザより、そのドメイン名またはホスト名でアクセスされた場合にのみ応答します。この設定は、電子メールの送受信には関係しません。
《HTTP経由でのメッセージ閲覧機能のためのファイルを作成しない》をTrueに設定します。